2021.04.05

Side Story「singular → plural」


Novel Movieはこちら:
https://youtu.be/vcAsgGrRjSg

これまで山ほど恋愛の歌を書いてきた。
まるで自分の経験を歌にしているかのようにプロモーションしたこともある。実際、自分の経験を歌にしていることはほとんどなかったけれど。
多くの人の心を打つのに必要なのは、私個人の経験ではない。多くの人が「まるで自分のことを歌っているようだ」と感じる、そんな経験だ。
そう教わってきて、歌にし、事実売れてきた。
方法論、戦略。正しいこと。それが絶対だと信じてきた。彼女と出会うまでは。
「ねぇスピサ、今回のアルバム用の新曲の歌詞なんだけど、ちょっとRUBYSTASっぽくないかなって思っちゃった」
少し言いづらそうに、ケーヴァが切り出してきた時から少し嫌な予感が胸をかすめた。
「RUBYSTASっぽくない?」
「うん…『好きだけど、手に入らない、だから見てるだけで幸せ』っていう歌だよね」
「ええ」
「見てるだけで幸せって、虚しくない?我慢してるだけでしょ?」
「そ、そうかしら?」
私の情報収集の限りでは、世間(ネット検索)、ドラマ、小説、マンガ、「手に入らない恋、関係を壊したくないから見てるだけ」は鉄板だと思っていたのだけど、「幸せ」というのは少し踏み込みすぎたかしら?
涼しい顔でケーヴァの質問に質問で返しながら、頭の中では全力で思考を巡らせている。
でも、この私の返事が二人の間の空気を少し重くした。
「これってスピサの経験?」
ケーヴァ……痛いところをついてくるわね。
さらに二人の間の空気が居心地の悪い方向に重くなる。
「こ、今回のは、私の経験ではないわね。だから……ちょっとリアリティが足りないのかしら……?」
「リアリティ……」
繰り返すケーヴァの言葉にこれまでにないトゲを感じる。
「歌詞は、多くの人に共感してもらえるものであることが大事だと思ってるの。その点は理解してほしいわ」
「それは、わかるよ。でもRUBYSTASらしさも大事だよ」
「……」
ケーヴァが曲や詩に意見してくることは珍しい。
何をどう間違えたのか、二人の間には気まずい空気が流れている。
こんなことは正直初めてで、私も戸惑いながらもこの空気から抜け出す方法がわからない。
ピピピピピッ……
そこへ着信音。
「父からだわ、ケーヴァ、ちょっと失礼するわね」
父からの電話もろくな話ではないと思いつつも、いったんケーヴァとの気まずい空気から抜け出した。
「はい」
『来月、AKVの密着取材がつく。来週月曜に打ち合わせだ、場所は追って連絡するからすぐ飛べるようにしておけ』
「密着取材ですって?勝手に決めないで」
『露出機会を作ってやってるんだ、感謝するべきじゃないか?せいぜい喧嘩したり、和解したり、うまいことやってくれよ』
歌詞について口論の真っ只中に、本当にシャレにならないことを言う、父親だわ。
「そういう意味ではあまり視聴率を取れる取材になる気がしないけれど。ケーヴァは極度の人見知りだし、無駄なストレスを与えたくないわ」
『歌姫が取材がストレスじゃ話にならんだろ、数字を取れる取材になるようにお前がちゃんと頭を使え、わかったな』
電話は切れた。いつも通り。父は自分の話が終われば、電話を切る。
RUBYSTASだって、首根っこは父につかまれている。
父に対するやり場のない怒り。
さっきまでのケーヴァとの重い空気。
ムシャクシャする!
「ああ、もう!」
小さく呟いて、スタジオに戻った。
時計を見るともう23時を過ぎていた。
「……電話、大丈夫だった?」
「来月、密着取材が付くそうよ。来週打ち合わせがあるって」
「露出させてもらえるだけ感謝しないとね……」
「そう、ね……もうこんな時間だし、今日はここまでにしましょう?歌詞の件は私ももう一度考えてみるから……」
「うん、わかった」
私はジャケットと車のキーを掴む。
「ちょっと出かけてくる」
そこに間髪入れずにケーヴァが予想外の言葉を放った。
「私も一緒に行ってもいい?」
「え……いいけど……」
 
▼▼▼
1人で気晴らしにドライブするつもりが、気づけばケーヴァとふたり車に収まっていた。
助手席のケーヴァは、不機嫌そうなわけでもなく、黙って流れる景色を見ている。
私ひとりがさっきまでの気まずい空気を気にしていて、一方のケーヴァはさっきの気まずく終わった会話など忘れたような顔だ。
私ひとりで出かけるつもりが予定が狂ってしまったものの、ケーヴァとふたりで行くようなあてもなくて、当初の予定通り、街中を走り抜け、ハイウェイへ向かっていた。
私の「ムシャクシャしたときの定番コース」に今日はケーヴァも付き合ってもらおう……。
この時間ともなると道路もガラガラ。
ハイウェイに乗ると、私は柄にもなくアクセルを踏み込んだ。
愛車はターボモーター搭載のEV、その加速性能は凄まじい。
つまり、アクセルを踏み込んだ瞬間、強い加速度を味わえる。
まるでジェットコースターが落下するときのような。
本能的に恐怖を感じるほどの……
「私、この加速する時の感覚が好きなの」
大嘘つきな私の口。本当はジェットコースターも大嫌い。
「……わかる。ジェットコースターみたい。私もこの感覚、好き」
窓の外を見たままのケーヴァ、でもどこか楽しそうな雰囲気すら感じる。
私の強がりも見抜かれている?
またふたりの間に沈黙が落ちる。
車は滑らかにハイウェイを駆け抜けていく。
たまに車がいても、スポーティーなこの車に道をあけていく。
「どこに向かってるの?」
ふいにケーヴァが聞いた。
「海よ」
私は前を見つめたまま、答えた。
日付が変わる頃、ハイウェイを降りた。
都心からだいぶ離れた海沿いのエリア。
深夜ともなるとまったくひと気も車もいない。
それでもケーヴァは相変わらず暗い窓の外を眺めている。
「あ、海!」
海沿いの道に出るとケーヴァがめずらしく声を弾ませた。
「真っ暗でしょう」
「真っ暗でも、海沿いの道ってドライブって感じがする」
「ルーフを開けましょうか」
「うん、開けて開けて!」
真っ暗な真夜中にくねくねとした海沿いの道を女ふたりを載せたオープンカーが走り抜けていく。
私はふいに海沿いの道から脇道に曲がった。
アスファルトから未舗装のじゃり道に変わって、ガタガタと車が揺れる。
街灯の光もなく、くねくねした急な上り坂が続く。
だんだん道が細くなっていき、ついには車に茂る草木が当たる音がする。
ケーヴァのほうを見ると、さすがに不安げな顔をしている。
「枝に気をつけて……ルーフ閉めておくんだったわ、もうすぐ着くから」
「うん……すごい道だね」
ガサガサと草木を押し分けるように車を進めると、
バチン!!
突然フロントガラスに大きな黒い物体が激突した!
「「キャァ!」」
さすがに、私もケーヴァも揃って悲鳴を上げた。
「何!?」
「蛾……?」
「蛾、だね」
それから顔を見合わせて、笑った。
「やだもう、心臓止まるかと思った!」
「そこらへんのホラー映画より怖かったよ!」
そう言いながら車を進めているうちに、開けた場所に出た。
無事、到着……
いや、フロントガラスに大きな蛾の死骸が1匹くっついてるから無傷とは言えないかもしれない……。
 
▼▼▼
海岸沿いの小高い丘の上、道なき道の先の空き地には、
銀色のフードトラックと、カラフルに塗装されたダブルデッカーバスがある。
「さ、着いたわ」
「ここは……?」
「私の行きつけ、よ。ここのフライドチキンとワッフルは最高よ!」
「でも、電気消えてない?」
「大丈夫よ!」
私は車を降りて、フードトラックに向かっていく。
フードトラックに明かりが灯り、トラックの横から人影が現れる。
「久しぶりだね、女王様。あれ?今日はお友達も一緒かい?」
モジャモジャのあごひげに、どっしりした体格でまるで熊のような見た目の店長が出迎えてくれた。
「ええ、ケーヴァよ」
「いらっしゃい、フライドチキンとワッフルしかない店だけど、ゆっくりしてってよ」
「あ、ど、どうも……」
ケーヴァは人見知りよろしく、すっかり借りてきた猫のようになっていた。
「フライドチキンとワッフル、2人前ね。2つとも別皿でホイップクリームつけて。あと私はミントレモネード。ケーヴァはアルコール?」
「う、うん」
「お酒飲めるなら、マルガリータがおすすめだよ」
「じゃ、じゃあそれ、お願いします……」
「はい、じゃあ先にドリンク出すから、待ってて」
そう言うと店長はフードトラックの中に向かい、手際よくドリンクを用意してくれる。
「こっちがミントレモネード、こっちがマルガリータ、ワッフルとチキンはできたら席に持っていくから」
「あっちの2階建てバスが『席』なの」
私はふたり分のドリンクを持って、2階建てバスに向かう。
さっきまで閉店を装ってくれていたおかげで、客は私たちだけ。
「2階席に行ってみたい」
「いいわよ」
丘の上の崖っぷちに置かれた古びた2階建てバス。
2階席からは海が見下ろせる。
と言っても、今は真っ暗闇だけど。
波音だけがガラスのない窓枠から聞こえてくる。
「ここに、ひとりで来るつもりだったの?」
「そうよ」
「ついて来ちゃって迷惑だった?」
「そんなことないわ。」
「はい、乾杯しましょ!」
「何に?」
「ケーヴァとのドライブデートに!」
「何それ(笑)、カンパイ」
プラスチック容器をコンとぶつけ合う。
「はい、チキンとワッフル2人前、おまたせ!」
クマ店長がノッシノッシと2階席に上がってくると、
私たちの目の前にドンッとプレートを2つ置いた。
それぞれのプレートにまあるく焼かれたワッフルとその上に巨大なフライドチキン、さらに別皿にはホイップクリームマウンテン。
さらに、ドンと置かれたのがメイプルシロップのボトル。
「はい、女王様たちには特別にメイプルシロップかけ放題な」
ケーヴァは目の前の不思議な食べ物に目をパチクリさせている。
「宇宙人の食べ物みたいだけど、意外とイケるのよ」
「……俺にとってはソウルフードなんだけどなぁ」
「最初にここに迷い込んだときは、メニューがワッフルチキンオンリーって言われて、これが出てきて、ホント悪い夢を見てるのかと思ったわ」
「言わせてもらえば、スピサちゃんのほうが別の星から来た”エイリアン”だったよ。まわりのお客さんから浮きすぎてて!」
「まあ、確かに珍獣を見るような目で見られたわね……」
「ワッフルチキン食べ終わるころにはなぜか馴染んでて、やたらみんなの恋バナを聞きまくってたけどね」
「ちょうど作詞で煮詰まってた時だったのよ!」
「ムシャクシャするとうちのチキン食べたくなるんだよね、女王様は」
「ちょっと、クマ店長!しゃべりすぎ!」
「ケーヴァちゃんは静かだね。」
「……」
ケーヴァは人見知りを発揮しまくって、マルゲリータを飲むばかり。
店長は私たちを頭のてっぺんから足元まで見て、嬉しそうに
「”エイリアンズ”だな、君たち」
と言った。
「うちにそんな10センチ以上のピンヒールで来るお客さん他にいないからね」
「もう、せっかく友達を連れて来たのにひどい言い方ね!」
「スピサちゃんが誰か連れてくるなんて初めてでつい嬉しくってね。ごゆっくり!」
「……マ、マルガリータ、おいしいです!」
気づけば、ケーヴァのマルガリータはもう残りわずかになっていた。
「お、よかったよかった。おかわり持ってこよう」
店長はリズミカルにノッシノッシと階段を降りていった。
「さ、食べましょ!チキンにメイプルシロップをかけてもいいし、そのままでもおいしいわ。私はメイプルシロップを少しかけてチキンを食べて、そのあとワッフルをメープルシロップとホイップクリームで頂く派、よ!」
メープルシロップをフライドチキンさっとかけて、ガシッと骨付きチキンの骨の部分を手で掴んでかぶりつく。
チキンを食いちぎって顔を上げると、ナイフとフォークを持ったケーヴァがフリーズして私を凝視していた。
「なによ?」
「う、ううん……いただきますっ……」
そう言うと、ケーヴァもナイフとフォークをテーブルに置いて、チキンにかぶりついた。
そして目を見開く。
「おいしい!」
「でしょう?」
私はニヤリとして、またチキンに食らいつく。
どうしてだろう、自分が好きなものを肯定されると人は嬉しくなるのだ。
「ここでこうやって、両手も口のまわりも脂でギトギトになりながら、骨付きチキンを無心で食べて、メープルシロップとホイップクリームたっぷりのワッフルを食べるとなんだかわからないけど、ストレス発散になるのよ」
「なんかちょっとわかる気がする……」
「お、チキンはお口に合ったみたいだな!いい食べっぷりじゃねーか!はい、マルガリータおかわり!いい飲みっぷりだから特大サイズだ!」
クマ店長が陽気に巨大サイズのマルガリータを運んでくる。
対照的に人見知りのケーヴァは縮こまる。
「ケーヴァは人見知りなの!怖がらせないで!」
クマ店長は困り顔ポリポリと頭をかいている。
ケーヴァはXLカップのマルガリータをゴクゴクと飲んでいる。
「ちょっと、そんな一気に飲んだら酔っ払うわよ!」
「うん、大丈夫……チキンもおいしいです……」
「よかったよかった!なんか用があれば、そこのベルで呼んでくれ」
縮こまるケーヴァに気を使ったのか、クマ店長は世間話もほどほどにフードトラックに戻っていった。
「チキンのしょっぱさに、メープルシロップの甘さがなぜか合う……」
ケーヴァはチキンにちょこっとずつシロップを垂らしてはかぶりついている。
「そう、なぜか絶妙に合うのよ!」
それからはしばらくお互い無言でフライドチキンを食べ進めた。
 
▼▼▼
お互いのチキンがだいぶ骨ばかりになったところで、ケーヴァがつぶやくように言った。
「今日、ムシャクシャしたのは私のせい?お父様からの電話のせい?」
「……両方、ね」
「例えば、ね?私にボーイフレンドがいて、その彼がすっごくスピサの好みのタイプで、スピサも彼を好きになっちゃったとしたら……どうする?」
「歌詞の話を今する気?」
「いいから、たとえ話!想像してみて!」
「ちょっと酔っ払ってるの?ケーヴァ」
「酔ってないよ、ほら、想像して、私のボーイフレンドの彼のこと、好きになっちゃったスピサ、どうする?見てるだけ?あきらめる?」
「パートナーのボーイフレンドを好きになったりしないわ」
ケーヴァが目を細めて私を見てくる。
諌めるような視線……
「なによ、そういう答えを聞いてるんじゃないって言いたいの?」
「ううん、スピサならそう言うって思ってた」
「じゃあ、なんでそんな顔するのよ」
「RUBYSTASっぽくないってそういうことだから」
ケーヴァはすべてを見透かしたようにマルガリータをまたゴクゴクと飲む。
たしかにRUBYSTASが歌うなら、『好きだけど、手に入らなくてもいい』はないわね…。でも、それなら、
『好きなことすら認めない』
それとも、
『奪いとる』
かしら。私なら、どう――
その言葉は口には出さずに私はミントレモネードを飲みながら暗い海に視線を向けた。
歌詞は書き直しね。
 
▼▼▼
私もケーヴァもチキンもワッフルも完食してストレス発散、歌詞の件もスッキリしたし、そろそろ帰らなくっちゃと思ったところで、1つ問題を思い出した。
フロントガラスにべったりと張り付いた蛾の死骸……
「ねぇ!クマ店長、お願いがあるの!」
「おう、なんだ!」
「ちがうわよ!フロントガラスに大きな蛾の死骸が張り付いちゃってるの……取ってくれない?」
「そんなん、ワイパーで払ったらいいじゃねーか!」
「嫌よ!さらにぐしゃって潰れたりしたら……怖いじゃない!」
「女王様にも怖いものがあるんだな!」
クマ店長にそんなお願いをしている横で、ケーヴァがピンヒールで砂利を踏みしめスタスタと車に向かっていった。
「スピサー!蛾の死骸どかしたよー!」
車の横で誇らしげに手を振っている。
「ええ!?ケーヴァ、どうやったの?」
「え?つまんで、ポイって」
「素手で?触ったの?変な粉が付いたらどうするの!?クマ店長!消毒液あるっ?」
「大丈夫だよ、スピサ。心配性だね」
「ケーヴァちゃん、男前だなぁ!ほら、念の為消毒していきな!」
ケーヴァもだいぶクマ店長に慣れたのか大人しく手をアルコール消毒されて、お礼を言っている。
「じゃあ、クマ店長、ごちそうさま!」
「ごちそうさまでした……」
「おう、エイリアンズの二人、またおいで!」
「もう!エイリアンズじゃなくてRUBYSTASなんですけど!」
 
▼▼▼
帰り道はオープンカーのルーフをちゃんと閉めて、山道を下っていった。
時刻はすでに深夜2時。
街もすっかり寝静まった時間。
ハイウェイには他に車1台いない。
「さ、帰りも飛ばすわよ!」
「踏み込まなくていいよ、安全運転で。ホントは苦手でしょ、ジェットコースターも加速度も……」
やっぱり。
ケーヴァは私の嘘も強がりもお見通し。
「車の運転は好きよ。この車、加速性能は無駄に高すぎるけど、ハンドリングとグリップが気に入ってるの。ミリ単位で思い通りに、まるで自分の手足みたいに走る車よ」
「それは本音だね。今度、私も運転してみたいな」
「ケーヴァ、運転できるの!?」
「ライセンスは持ってる」
「運転経験は?」
「ノーコメント」
ケーヴァは窓を開けて髪をなびかせながら、外を見ている。
「ねえ、スピサ。今日連れてってくれたお店、なんていう名前?」
「ビアードベア・ワッフル&チキンズ、だったかしら?」
「だからクマ店長なんだ、ふふっ」
「気に入ってくれた?」
「うん、また連れてって。今度は私がムシャクシャしたときに」
「いいわよ、私がムシャクシャしたときにも付き合ってもらうから」
「オーケー、ああ、さすがに眠くなってきちゃった……」
「着くまで寝てていいわよ」
「ありがと……」
数時間前までは、あんなにムシャクシャ気分だったのが嘘みたい。
車は滑らかにハイウェイを駆け抜けて、白んでいく空が控える街の中に吸い込まれていく。
END
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